日本国語大辞典 第二版』(小学館) には、「親不知歯」として立項されており、「20~25歳ごろに生えるので、昔は親と死別していることが多いところから、この名がある」とある。「人生50年」といわれた医療技術が進展していなかった昔は、我が子の「親知らず」を見ずに亡くなる親が多かった。
このことから、歯が萌出し始めた我が子の成長とそれに付随して我が子の歯の具合を観察、掃除したりと古来より母/父子の関係は生活ないでとても大きな比重を占めていたものと思われる。現在は我が子の歯の具合を見るのも、それを話題にしたりすることもおそらく少なくなって他にやる事(勉強/SNS・テレビやyoutube等々)が多くなってるのもと思われる。 さらに、顎が小さく小顔になってる最近の若者は親知らずが萌出するスペースが少なく、ほとんど埋伏傾向にあり気付いて痛くなった時には大変な思いをすることもある(抜歯に難儀する・それに伴う抜歯後麻痺)。
ということで、成長途上である中学生できれば(12-13歳)の時レントゲンを撮影することをお勧めします。最適な抜歯の時期と 経過によってはそのまま萌出を促し、経過観察でいい場合もあるため。
理由は親知らずの歯根が完成しておらず、比較的抜歯は簡単なため。